2007年6月21日木曜日

ジガ・ヴェルトフ集団『ウラジミールとローザ』(1970)

ジガ・ヴェルトフ集団「ウラジミールとローザ」
(Dziga Vertov Group, Vladimir et Rosa, 1970)
監督・脚本・撮影・録音・編集:ジガ・ヴェルトフ集団(ゴダール、ジャン=ピエール・ゴラン)
See (in Niconico doga)
1/2, 2/2

 1968年8月のシカゴ民主党大会で騒乱を画策したとして起訴された、いわゆる「シカゴ八人組(Chicago Eight)」の裁判記録を基に、ジガ・ヴェルトフ集団の織りなす風刺劇。ゴダールとゴランはウラジミールとローザと称していわば道化役に回り、この裁判劇にコメントしたり、登場人物が行うテニス試合の横で互いにインタヴューしあったり、音声を録音したりする。バーレスク趣味が横行し、スラップスティック喜劇やテックス・アヴェリーのアニメのようだという評もある。

(『現代思想』1995年9月臨時増刊号「総特集=ゴダールの神話」、「フィルモグラフィ」の中条省平執筆の項から抜粋・改変)

■追記(2007年12月14日)
 数ヶ月前のニコニコ動画運営側の調整によって、アカウントなしで見るためのニコニコ動画ビューアが通用しなくなったため、該当URLへのリンクは削除した。