といってもゴダールタグ以外のところでですが。
まさかのハイデッガー
これはMartin Heidegger. Teil 1. German(Teil 2はまだ英訳字幕版が作成されていないようですが、Teil 1は英語字幕版があります。Heidegger Speaks. Part 1. English subtitled)の、全7:18のうち4:58-6:13の箇所の抜粋版で、「マルクスと世界の変化について 1969」というタイトルがついている部分です。
英訳からの重訳ですが、このPatr1を字幕をつけてupしようと思って9割方、訳が完了していましたので、邦訳をコメント機能で付しておきました。気が向いたら、Part1の完全版をupしコメントで邦訳つけますね。
余談
・デリダやアルチュセール、ラカンが所属していたことやフーコーの出身校で有名な、フランスのエコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)が講演やコロックの動画を放出していることを人から聞いて知りました。ものすごく豪華なようです。Diffusion des savoirs de l'École normale supérieure[エコール・ノルマル・シュペリウールの諸知性を放送する]。見たところ、近年開催されたデリダのコロックなどもあります。動画もクリエイティブコモンズ扱いになっているようで、合法的に字幕作成およびupができるような素材であり、かつ、注目度や需要なども十分見込めるんじゃないでしょうか。私は仏語聞きとりが下手くそなので、先陣を切ることはできませんが。作業量が個人範囲をゆうに超えてしまいそうなものなので、ル・モンド・ディプロマティーク日本語版のようにボランティア的な組織的活動として成立してくれるならば、喜ばしいことなのですが…。
・2006年4月からフランス国立視聴覚研究所(INA)がフランスのテレビ・ラジオ番組を10万本、ネット公開してます。そのアーカイブ。cf.紹介記事(日本語) derridaで検索したところ、82年のアルジェリア訪問を伝える報道のニュース番組が見つかったりしました。聴覚障害者対策の仏語字幕付加がもっと徹底したら、翻訳紹介ももっと進むかもしれませんが、まだそのような機能は徹底してないようです。邦訳字幕はつけられてませんが、ニコニコ動画にすでにロラン・バルトの番組がupされていました。
■ 追記1(同日)
「気が向いたら」と言った舌の根も乾かぬうちに、7:18版をup&邦訳字幕作成完了、対訳記事を載せた(一つ↑の記事)。
■ 追記2(2009.2.10)
2001年以来、フランシス・ベックを引き継いでINAの社長に就任しているエマニュエル・ホッグ(Emmanuel Hoog)の著書L'INA(PUF, 2006)の邦訳が出ているようです。『世界最大デジタル映像アーカイブ INA』(西兼志訳、白水社(文庫クセジュ)、2007.12)。この方面には邦訳もさほど多くないはずですから、類書の少ない資料なんでしょうね。