ゴダール「コンクリート作戦/コンクリート工事」
(Jean-Luc Godard, Opération béton, 1954, 17m)
director & editor & sound: Jean-Luc Godard
camera : アドリアン・ポルシェ(Adrién Porchet)
music : J. S. Bach, Händel
production : Jean-Luc Godard, Actua Films
See (in Niconico Doga)
スイスのダム工事現場で肉体労働者として働いたゴダールは、そこで稼いだ金でニュース映画のカメラマンを雇い、そのダムの建設作業を記録映画に撮って、自らナレーションを吹き込んだ。この処女作はヴィンセント・ミネリの『お茶と同情Tea and Sympathy』(1956)の併映短編として上映され、ゴダールの2年間の生活費を支える。「マルロー風」の壮大趣味に青年ゴダールの意気込みが窺える。ジャンルの規則に沿った月並みな映画だが、ヌーヴェル・ヴァーグの中でゴダールだけがドキュメンタリーから出発した事実に注目しよう。
(『現代思想』1995年9月臨時増刊号「総特集=ゴダールの神話」、「フィルモグラフィ」の中条省平晋執筆の項から抜粋・改変)
注 opérationは「作戦」よりも普通に「工事」の意味であり、いまや定着した邦題は誤訳なのではないか、という指摘を眼にしたことがあり(たしか細川晋の或る文章だったと思う)、併記扱いにした。
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2007年12月28日金曜日
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